2006年10月08日

legoegoという名前のレーベルを見つけてきた。

<Legoego>
http://www.legoego.de/

なぜこのレーベルを取り上げるのか。
その理由はトップページの文章にある。

要約すると、だいたいこんな感じ。

Legoegoは2年前から非常にハイクオリティな音楽を配信してきた。
世界中のアーティストのプロモーションを手がけたり、ネットレーベルやポッドキャストを宣伝することにより、
Legoegoは成長して、革新的で個性的な音楽を配信するサイトとしてポピュラーになった。
この2年間、Legoegoはたくさんの若い才能を持つアーティストの活動拠点となり、ベテランアーティストにも時々プロジェクトに参加してもらった。

しかしながら、クリエイティブ・コモンズのライセンスの下にたくさんの音楽がリリースされるようになって、質の悪い音楽もリリースされるようになってきたのである。これら”リリースマニア”たちはクリエイティブ・コモンズのライセンスの下に発表される作品はすべて重要な音楽だ、アートだと考えているのだ。

結果として、聴く側の人間に残されるのはランダムネスとオーバーロードである。(つまりたくさんのリリースの山からテキトーに選んで聴くハメになるか、あるいはたくさんのリリースの山を前にして悲鳴をあげることになる。)

これらの状況を踏まえて、Legoegoにとっての”ネットレーベル”というコトバの意味は、純粋に作品を発表することやわたしたちにとって重要なモノすべてを発掘することへと変化したのだ。

Legoegoにとってこれまでも、またこれからも、リリースされる作品がある一定のレベルをキープしているということを非常に重要だと考える。その基準は音楽のジャンルとは無関係であり、あるいはジャンルの壁を飛び越えることすらありうる。したがってその基準を守り、あるいはさらに上を目指すことがLegoegoの最重要課題だ。

このため、わたしたちは次のような変化が必要であると考えた。

これまでにリリースされたすべてのトラックは128kbpsのMP3で、無料でダウンロードすることができる。
さらに会員登録をしたユーザーはすべてのトラックを320kbpsのMP3で購入することができる。



このレーベルには現在、taiga bluesというアーティストのアルバムしかリリースがない。(トップページで白い方のロゴをクリックすると以前のリリースを見る&聴くことができる。)
全7曲購入するのに5ユーロ程度だからなかなか安い。
曲も悪くない。
だが、買っても良いと思わせるもう一押しが足りないようにぼくには思われる。

いずれにせよ、これから先どうなるのか要注目のレーベルだ。


あまり関係はないけれども"artist"をクリックするとなかなか良く整理されたディスコグラフィーがある。写真付きで、しかも他レーベルでのリリースも参照できる。
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2006年10月07日

リリース紹介(thinner)

Kazooo"Palermo Beats EP"(th029)
btn_thinner.gif



(上のバナーをクリックするとthinnerへジャンプします。)
以前紹介したアーティストKazoooのthinnerでのリリースにえらくかっこええのを発見しました。
オススメは3曲目"Palermo Beats"、すばらしい。

2063musicでのリリースと比べると音質、音の手触りが全く違うのはやっぱりマスタリングのせいなのであろうか。

紹介文より。

kazoooはthinner以外での活動でおなじみである。
Ton.Atomレーベルから出しているリリースしている2作品は自分のダークサイドなのだ、とkazoooは語る。
だがしかし、ダークなものは昨今好まれないのが事実である。
そこでkazoooはこのthinnerからのリリースで、エース4枚のジャックポットを引いて大当たりを出したのだ。



・・というようなことが書いてある。
ちょっとジャジーなテイストの入ったミニマルハウス、なのだそうだ。

ぼくにはこれがハウスなのかどうかはよくわからない(ぼくにはキックの4つ打ちは全部テクノに聴こえる)けど、とにかく良い作品であることは保証できる。
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2006年10月06日

リリース紹介(2063music)

<Phoenelai "Tribute to THX1138" (63_056)>
http://www.2063music.de/index.php?itemid=60

このリリースはジョージ・ルーカス監督の処女作である映画”THX1138”にささげられたもの。

映画”THX1138”
制作総指揮はF・コッポラで、ロバート・デュバルが主演。音楽はラロ・シフリン。
もともとはルーカス監督が大学時代に撮影したものを、コッポラがリメイク。ルーカス監督の商業映画デビュー作品。

全体主義者によって支配された近未来が舞台。
人間は機械によって完全に管理されていて、真っ白かつミニマルな世界で生活している。
”THX1138”は人間を管理するために用いられる抑制剤を投与しようとせず、ルームメイトの女性”LUH3417”とともにこの世界から逃げ出そうとするが、ロボットの警察が彼らを追跡する・・。

(allcinema onlineを参照しました。)



"Phoenelai"というアーティスト名は、ランダムに単語を生成するプログラムが
作り出した造語で、とくに意味はないそうです。

ドローン、インダストリアルサウンドを好み、現在ロサンゼルスのパサデナに住む"Phoenelai"は映画”THX1138”に、よりポジティブなサウンドトラックをつけたくてこの作品を作ったと作品紹介のところに書いてある。ここでのポジティブってどういう意味なんだろうか。前向きな、という意味なんだろうか。

ぼく自身は”THX1138”をまだ見てないけれども、なんとなくおもしろそうな気がしてきた。でも多分、観ながら寝てしまうだろうなぁとも思う。
ただ、こうゆうタイプの映画は観る人を選ぶけれども好きな人はとことん好きになれる映画ではなかろうか。2063musicの音楽と同じで。
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しまった、だまされた!!

audio:808のサイトをチェックしてたら、トップページに載ってる文章はニューリリースの紹介であることがわかりました。
"alemania"と書いてあったのでドイツやんか、と勝手に判断してました。

audio:808がどこのレーベルかはよくわからない。
いったいだれが主催者なのだろうか。
contactの画像に"BUENOS AIRES"と書いてあるし、URLに".ar"が含まれることから判断するとアルゼンチン、なんだろうか。

このサイトにはどうもレーベルに関するくわしいことが書かれてないみたいだ。ぼくのスペイン語能力は非常につたないのだけども、現在がんばって解読中でございます。



"contact"のところのはじめの文章だけ理解できました。

当たり前のことではあるけれども、audio:808の音楽を聴いてくださる方々とわたしたちが直接コミュニケーションをとることは大変重要である。

・・・これだけ。あとの2つの文章が意味不明。
ぼくは現在外国語大学に通っておりますので、今度の火曜日にスペイン語の先生に尋ねてきます。
posted by autofocus at 05:02| Comment(0) | TrackBack(0) | audio:808 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

次はどこのレーベルを取り上げようかなぁ。

いくつかおもしろそうなネットレーベルを見つけ出してきました。

<Epsilonlab>
カナダはモントリオールをベースに活動しているネットレーベル。2000年に設立。
ここの音はスゴイです。クオリティめっちゃ高いです。パソコンを使っているテクノDJの方はぜひチェックを。
やっぱりここもThinnerと関係があるらしい。

<Maltin Records>
mixiのコミュ検索”ネットレーベル”でひっかかった日本のレーベル。
”ポップなブレイクコア”がテーマらしい。
ここの音はなかなか良いと思う。
楽しいし、統一感もある。
ただデザインがちょっと弱い。

<AUDIO:808>
ここもmixiで見つけてきました。
これはドイツのレーベルなのに内容は全部スペイン語。
不思議なレーベル。謎。
どうも日本人のように思われる名前のアーティストも参加している。
テクノ、アンビエント、エレクトロニカ。

<JAHTARI>
はてなダイアリーのキーワード”ネットレーベル”にジャンル=レゲエとして取り上げられていた。
”デジタル・ラップトップレゲエ”を指向するドイツのレーベル。
チップチューン。
JAH(神様という意味。何語なんだろう。)とATARI(伝説的コンピュータの名前)をひとつにくっつけたのがこのレーベルの名前。
まだ曲をほとんど聴いてないんだけど、このコンセプトだけで十分良いレーベルだと判断できる。



などなど。
他にも良いレーベルはたくさんあると思います。
なにか取り上げてほしいレーベルとかあればぜひ教えてください。

music2063のレビューもまだまだ続きます。
posted by autofocus at 03:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

music2063C

<リリース紹介>
Phonout - ROM Tree (63_057)
http://www.2063music.de/index.php?itemid=61

WARPからアルバムを出しているPlaidに似ていると思う、と書いてある。
ぼくはPlaidって聴いたことがないんだけども、これはなかなか良いと思う。
こうゆうのを”テクノらしいテクノ”と、ぼくは呼びたいんだけども異論がありそうだ!
なんとなくなつかしい感じがするかもしれない。たぶん90年代のWARPを思い起こさせるからではなかろうか。

http://www.2063music.de/specials/romtree/
ここで、ROM Treeとはどういうものなのか、説明してくれている。
が、この絵はけっこう気持ち悪いなぁ。
以下、コンセプトの概略です。

ROM Treeというのは、ランダムな記憶の集積で、phonout自身はこれを”ヘンなもん”と呼ぶ。
いろいろな人々が、いろいろなものを、その中から見つけ出す。
たいていの人は、それをパイのように、食ってしまうのだ。

ROM=”リードオンリーメモリ(読み込み専用メモリ)”ではない。
ROM=”ランダムオンリーメモリ(無作為に読み込むメモリ)”なのだ。

ROM Treeはいろんなものからできている。
たとえば、陶磁器とか粘土とか絵の具とか石鹸石(彫刻等に使われる滑らかな感触の石)とか、ロウとかカミソリの刃とか、紙とかヘッドホンとか、苔とか木とか接着剤とか。

phonoutの音楽も同様に、それぞれあまり関係のないランダムな(音の)かけらによって成り立っている。
しかしそれらは現在使用中のメモリのように、今この瞬間にも読み込み可能な状態にあるのだ。

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2006年09月25日

2063musicB

<リリース紹介>
5 years 2063music compilation by various artists (63_050)

このコンピレーションは2063musicが5周年を迎えた記念と、
2063musicのepリリースが50枚目になったという記念で作られたそうです。

これを聴けば2063musicがどんなレーベルかわかる・・・とは思えません!
でもなかなかおもしろい。
はじめのほうは静かでアンビエントぽいんだけども、ぜんぜんディープじゃない。
中盤から終わりにかけてだんだんにぎやかになってくる。
全部通して気軽に聴けて、すごく良い。


スペシャルサンクスがthinner/autoplateに送られている。
いったいどんなつながりがあるんだろうか。


オススメはDigitalisというアーティストの"Arab"という曲。5曲目。
エレクトロニカを通過したアブストラクトヒップホップか。
powerbookを持ってヨーロッパじゅうでいろんなミュージシャンと一緒にライブしてるんだそうだ。
現在ファーストアルバムを準備中と書いてある。楽しみだ。
posted by autofocus at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 2063music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月20日

2063musicA

<2063musicのライセンス>
まず、これを書いておくべきでしたね。以後一番初めにこれをチェックします。
以下、"about"の"license"のところに書いてあった文章です。

"All releases and artworks are generally licencensed under the creative commons license.
....You must contribute the authors name if you distribute the works. We are also very happy if you spread the references to this page or artists pages."


<2063musicのアティテュード>

2063musicは”音楽をコトバとして使うアーティストを扱うネットレーベル”だと書いてある。
このアティテュードは、デモ受付のところにもあらわれている。
以下、デモ受付のところの文章を訳しました。
ネットレーベルにデモを送ろうと考えてる方々の参考になるとうれしいです。

・・・

お気軽に2063musicへあなたのおもしろい音楽を送ってください。
CD−RでもMP3(あるいはその他のフォーマット)でも受け付けております。ただ、MP3が望ましいです。

○MP3の場合
MP3とかその他のフォーマットで圧縮されたあなたの曲のファイルをその辺のウェブスペースにアップロードしてください。そのためにご自分のウェブスペースを確保することをわたしたちはオススメしております。それから、その曲のファイルのリンク先を書いてe-mailをmw[at] 2063music.deまで送ってください。

○CD-Rの場合
そちらの曲を普通のオーディオCDフォーマットで、あるいは.wavで、または高音質のMP3(最低でも192k)で
以下の住所までお送りください。
2063music
Martin Wisniowski
Königstrasse 27
67655 Kaiserslautern
Germany

○注意
音楽だけじゃなくて、いくつかの言葉をつけくわえてくださるとうれしいです。
”どうも、わたしは音楽作ってます。聴いてください”よりも、もうすこしなにかくわしく。わたしたちは送られてきた曲を聴いて、すべてに返事しようと努力しています。しかし、返事には時間がかかることもあります。なぜなら、わたしたちはつとめていつも正確な言葉を使おうとするからです。




<リリース紹介>
<Darren McClure-ep"Zonal Sound">
とてもあたたかい感じのするエレクトロニカ。
都会の風景画。

ダレン・マクルーアさんは現在日本に住んでいるらしい。
”ダレンの音楽はとても人工的なサウンドを使っているにもかかわらず、自然の理を明らかにする。ある人々にとっては耳を傾けてしっかり聴くことのできない音ではあろう、しかしこれは本当に聴く価値のある音楽だ。その根底に流れるテーマはmissing-喪失であり、それはとてもピュアなものである。”
・・・と書いてある。喪失がテーマって、まるで村上春樹みたいだ。

アラン・ハッジスさんのアートワークもなかなかすてきだ。

オススメは"overcast"
この曲は美しく、暖かくて、心を落ち着かせる。白熱灯のやさしい光。
こういうのを聴くとどうしても夜の東急用賀駅構内を思い浮かべてしまうのです。
posted by autofocus at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 2063music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月19日

Soutien Gorgeってどういう意味?

2063musicの”Soutien Gorge”、ちょっと気になってgoogleで検索をかけてみるとヘンなもんがいっぱいひっかかった。

”黒い下着”とか。
ブラジャーとか。
レズビアンの文脈でSoutien Gorgeという言葉が出てきたりとか。

しかも翻訳ソフトにかけてみると矯正下着とかでるし。

どういうつもりでこの名前をつけたんだろうね。
彼らのブログを発見したので追跡調査してみます。
しかし、"english"のとなりに書いてある"magyar"っていうのはやっぱりハンガリー語ということになるのであろうか。マジャール・・・。
http://soutiengorge.csend.be/
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2006年09月16日

2063musicについて@

2063musicはドイツのネットレーベル。
http://www.2063music.de/



現在2063musicのA&Rからデザインまで担当する020200さんが、
こどものころ、ラジオの前で周波数のダイヤルをまわしながら、どきどきしながらいろんな音楽を聴いてたときの感じのまんま、音楽が聴けるようにとの思いをこめて、1999年に設立したそうです。


2063musicの取り扱う音楽は、”ユニーク&インディビジュアル”なもの。いろんな種類の音楽をいろいろ聴いているオープンマインドな人に聴いてもらいたいとのこと。

ぼくも”Kazoo”、”Soutien Gorge”、”Transfolmer”の3つを聴きました。
けっこう荒削りだけども、聴いてると確かにワクワクしてきます。

<kazoo--ep"the ramp">
まずなんといってもデザインが素晴らしい。かわいい。
ただし、デザインから想像されるようなローファイ感やおもちゃ感はあんまりなくて、けっこうしっかりしたミニマルなテクノ。
よくよく聴いてるとなんとなく、なぜそんなデザインなのかわかってくるような。ミニマルだけども、攻撃性をかんじさせない。内向的で、好奇心にあふれていて、やわらかい。作った人のやさしさが伝わってくるような気がする。
オススメは”Solar Sail”

<Soutien Gorge--ep"Gelbes Licht">
ハンガリーのバンド。主にAndrás Hargitaiと彼の友達Robert Potysが中心。名前の読み方がわからん。
エレクトロニカ、になるのだろうか。
良いです。ぼくはものすごく気に入りました。
使ってる音はいわゆるロックミュージック的なところからは遠く離れてても、スタンダードなロックマナーを忘れてないという感じがしてしまうのだけども気のせいだろうか。
オススメは"Wir Haben Uns Bei Dem Ledpark Getroffen"(読み方がわからん)

<Transfolmer--LP"Transfolmer">
Tjeerd Folmerさんがギターを弾き、歌を歌い、さらにコンピュータに伴奏させている。なかなかシブイ歌声です。ルー・リードを思い浮かべてしまいました。
オススメは"Sleep"




こんな感じで書いていこうと思います。
意見や感想など、コメントいただければうれしいです。
よろしくおねがいいたします。
名前の読み方はやっぱりドイツ語の勉強をすべきなのだろうか・・。
posted by autofocus at 22:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 2063music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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